いつも愛鳥が美味しそうにポリポリと食べていた、あのカラフルで甘い香りのご飯。「ズプリーム フルーツブレンド XS」が、ある日突然、市場から姿を消してしまいました。毎日のルーティンだった食事の用意ができなくなることへの焦り、そして何より、「これしか食べないうちの子はどうなってしまうの?」という深い不安。このニュースを知った時、私も皆さんと同じように血の気が引く思いでした。
ネットで必死に在庫を探しても見つからず、SNSでは同じように困惑する飼い主さんたちの悲鳴が溢れています。「なぜ急になくなったの?」「もう二度と手に入らないの?」「代わりになるご飯はあるの?」…頭の中は疑問と心配でいっぱいですよね。あるいは、高額転売されている在庫を買うべきか、それとも新しいペレットへの切り替えに踏み切るべきか、重大な決断を迫られて途方に暮れているかもしれません。
この記事では、そんな悩める飼い主さんのために、現在入手できる情報の全てと、愛鳥の健康と命を守るために私たちが今すぐできる具体的な解決策を、私の実体験と調査に基づいて徹底的にまとめました。混乱する状況の中で、少しでも皆さんの希望の光になれば嬉しいです。
記事のポイント
- ズプリームフルーツブレンドXSの最新の在庫状況と転売相場の実態
- 製造中止になった本当の理由とリコール情報との違い
- 最もスムーズに移行できるSサイズを活用した具体的な代替テクニック
- 愛鳥がご飯を食べなくならないための他社製品への切り替えステップ
目次
ズプリームフルーツブレンドXS製造中止の現状と在庫

まずは、私たちが直面している厳しい現実を、感情的になりすぎずに冷静に整理しておきましょう。なぜ急に店頭から消えてしまったのか、まだ手に入る可能性はあるのか。ここでは、各通販サイトの在庫状況や、飛び交っている情報の真偽について、私が調べた限りの事実を包み隠さずお伝えします。
楽天やAmazonの在庫状況は絶望的
正直にお伝えしなければなりませんが、現時点で大手通販サイトでの正規ルートによる入手は、極めて困難、いや「絶望的」と言わざるを得ない状況です。これまで当たり前のようにクリック一つで購入できていた楽天市場やAmazon、Yahoo!ショッピングなどをくまなくチェックしてみましたが、ほとんどのショップで「売り切れ」や「在庫なし」の表示が並んでしまっています。
私自身、何度も検索窓に「ズプリーム XS」と打ち込み、更新ボタンを連打してみましたが、結果は変わりませんでした。たまに検索結果に商品画像が出てきて「あった!」と喜んでクリックしてみると、商品ページに飛んだ瞬間に「取扱終了」の文字が目に飛び込んできたり、すでにページ自体が削除されて「404 Not Found」になっていたり…。あの一喜一憂する徒労感は、本当に精神的にも削られますよね。
一部の小規模なネットショップでは、奇跡的に在庫が残っている場合もごく稀にありますが、それはまさに「流通在庫の最後の一滴」です。メーカーからの供給が止まっている以上、次回の入荷見込みはゼロです。「お気に入り」に入れて入荷通知を待っていても、その通知が来ることは永遠にない可能性が高いのです。厳しいようですが、正規の価格で安定的に購入できる時代は終わってしまったと認識し、次の対策を考えるフェーズに来ていると言えるでしょう。
現状のポイント
主要なネットショップではほぼ壊滅状態です。偶然見つけたとしてもそれは「最後の在庫」であり、継続的な購入は不可能です。入荷待ちを続けることは、愛鳥の食事を断つリスクにつながりかねません。
転売価格の高騰とメルカリ等の相場

正規店で買えないとなると、次に私たちが目を向けるのがフリマアプリなどの二次流通市場ですよね。「定価より高くてもいいから、あの子のために手に入れたい」と考えるのは、飼い主として痛いほどよくわかります。しかし、ここでもかなり厳しい、そして少し腹立たしい現実が待っています。メルカリやヤフオク!などの取引状況を見てみると、愛鳥家たちの足元を見るかのような価格高騰が発生しています。
具体的には、通常であれば2,000円〜2,500円程度で購入できていた907g入りのパッケージが、3,000円台後半から、高いものでは6,000円近くまで高騰して取引されています。実に2倍から3倍の価格です。3,000円あれば、新しいおもちゃやおやつを買ってあげられるのに…と考えると、悔しい気持ちになりますよね。しかし、背に腹は代えられない事情がある方たちが、涙を呑んで購入ボタンを押しているのが現状です。
特に小袋タイプ(397g)の需要も高く、本来1,500円程度の商品が3,000円以上で売れているケースも散見されます。転売市場では「需要と供給」で価格が決まるとはいえ、愛鳥の命綱であるフードが投機対象になっている現状には、モヤモヤした気持ちを抱かずにはいられません。
| 商品タイプ | 通常時の価格目安 | 現在の転売相場目安 | 価格倍率 |
|---|---|---|---|
| フルーツブレンド XS (907g) | 約2,500円 | 3,100円 〜 6,200円 | 約1.2倍〜2.5倍 |
| フルーツブレンド XS (397g) | 約1,500円 | 2,200円 〜 3,500円 | 約1.5倍〜2.3倍 |
残り在庫の賞味期限には注意が必要
もし運良く在庫を見つけたり、高額を承知でフリマアプリでの購入を検討したりする場合に、絶対に確認してほしいのが「賞味期限」です。これは単なる数字ではなく、愛鳥の健康に直結する重要なデータです。現在市場に出回っている在庫は、製造中止決定前に作られた「最後の製造ロット」である可能性が高く、期限が迫っているものが含まれているかもしれません。
私の調査では、現在流通している最終に近いロットの賞味期限は「2026年9月」から「2026年11月」頃のものが多いようです。ここで冷静に計算してみましょう。例えば、フィンチ1羽であれば、907gの袋を食べきるのに数ヶ月かかります。もし「今のうちに!」と焦って3袋も4袋も買い占めたとしても、愛鳥が食べきる前に賞味期限が来てしまう可能性が高いのです。
さらに、日本の気候は高温多湿です。賞味期限内であっても、未開封のまま長期間保管している間に、袋の中で脂質が酸化したり、目に見えないカビが発生したりするリスクもゼロではありません。特にフルーツブレンドは糖分を含んでいるため、湿気には敏感です。高値で買った在庫を無駄にしないためにも、そして何より愛鳥にお腹を壊させないためにも、購入前には必ず出品者に具体的な賞味期限を問い合わせ、ご自身の消費ペースと照らし合わせて判断することをおすすめします。
注意点
「新品未開封」であっても、個人の自宅保管品は保管状況(直射日光や温度管理)が不明です。リスクがあることを理解し、開封後は匂いや色に異常がないか、いつも以上に慎重にチェックしてください。
リコールではなく戦略的な製造中止

検索キーワードの中には「リコール」や「安全性」といった言葉が見え隠れすることがありますが、ここで安心してください。今回の製造中止は、製品に有害物質が混入したとか、食べた鳥たちに健康被害が出たといった安全性に関わるリコール(回収騒ぎ)ではありません。ここを勘違いしてしまうと、手元にある在庫をあげるのが怖くなってしまいますが、製品自体の品質には何の問題もありません。
確かに過去には、ズプリーム製品でカルシウム配合量のミスなどによるリコールがあったことも事実です。そうした過去の記憶が、今回の騒動と混ざってしまっている方もいるかもしれません。しかし、今回のXSサイズに関しては、あくまでメーカー側の商品ラインナップ再編や、世界的な原材料コストの高騰、需要バランスの見直しによる「戦略的な終売(ディスコン)」です。
簡単に言えば、「儲からないから」「作るのが大変だから」あるいは「Sサイズに統合したいから」といったビジネス上の判断である可能性が高いのです。ですので、今お手元にあるXSサイズや、これから入手する在庫に関しては、賞味期限内であれば安心して愛鳥に与え続けて大丈夫ですよ。毒が入っているわけではないので、そこは安心してくださいね。
製造中止はいつ決まったのか公式情報

「いつの間に決まったの?」「もっと早く言ってよ!」と憤る方も多いですが、情報の出どころはしっかりしています。ZuPreem(ズプリーム)の公式サイトで大々的に「廃盤!さようならXS!」とポップアップが出ているわけではありませんが、日本の主要な鳥用品専門店である「CAP!」さんなどが、顧客に対して明確に製造中止をアナウンスしています。
こうした専門店は、メーカーの正規代理店(日本では野寄ペット株式会社などが有名ですね)から直接情報を得ています。つまり、小売店レベルでの「製造中止のお知らせ」は、噂レベルではなく、メーカーからの公式通達に基づいた確定情報と捉えて間違いありません。
また、視点を海外に向けてみると、アメリカのペット用品大手サイト「Chewy」や「PetSmart」のレビュー欄でも、日本と同じように「Discontinued(製造中止)」という言葉が並んでいます。「うちのカナリアのご飯がない!」「なぜ小さくて良い商品をなくすんだ!」という、英語圏の愛鳥家たちの悲痛な叫びが確認できます。これは日本だけの物流トラブルや欠品ではなく、世界規模での決定事項ということですね。再販の可能性に期待をつなぐよりも、私たちは現実を受け入れ、次のステップへ進む準備をする必要がありそうです。
ズプリームフルーツブレンドXS製造中止への代替策

さて、嘆いてばかりもいられません。私たちの愛鳥はお腹を空かせて待っていますし、在庫は刻一刻と減っていきます。ここからは、入手困難なXSサイズの代わりに、どうやって愛鳥の食生活を守っていくか、具体的で実践的なアイデアをご紹介します。ピンチをチャンスに変えるつもりで、新しい食事スタイルを構築していきましょう。
ズプリームの代替におすすめなペレット
代替品を探す際、一番の壁になるのが「鳥さんの好み(嗜好性)」ですよね。特にフルーツブレンドを食べていた子は、あの鮮やかな赤や黄色、緑色の粒と、袋を開けた瞬間に漂う甘いフルーツの香りが大好きです。「これじゃないと嫌!」「いつもの甘い匂いがしない!」と頑固になっていることも多いでしょう。
鳥類、特に警戒心の強いフィンチやインコには「ネオフォビア(新奇物恐怖症)」という習性があります。見慣れないもの、食べ慣れないものを本能的に避ける性質のことです。そのため、いきなり全く違う味のペレット(例えば、茶色くて地味な色の無着色ペレットや、匂いの薄いオーガニック製品など)に変えてしまうと、鳥さんがそれを「食べ物」と認識できず、頑として口を開かないハンガーストライキを起こしてしまう危険性があります。
最悪の場合、絶食による体調不良や落鳥にもつながりかねません。そのため、代替策としては「できるだけ味や見た目を変えないこと」、もしくは「近い形状で食いつきの良いものを選ぶこと」が成功の鍵になります。飼い主の好みや健康志向だけで選ぶのではなく、まずは「食べてくれること」を最優先に考えましょう。
Sサイズの大きさを砕くのが最適解
私が個人的に最もおすすめしたい、そして最もリスクが低い「最強の代替策」は、同じズプリーム社の「フルーツブレンド Sサイズ(パラキート用)」を購入し、それを砕いて与える方法です。「えっ、手間がかかるじゃん…」と思われるかもしれませんが、これには変えられないメリットがあります。
XSサイズとSサイズの違いは、実は「粒の大きさ」だけなんです。Sサイズはそのままだとフィンチやカナリアの小さな嘴には少し大きすぎて、硬くて噛み砕けず、食べるのを諦めてしまうことがあります。そこで、ひと手間かけてXSサイズくらいの大きさに砕いてあげるのです。
具体的な粉砕テクニック

粉砕には、100円ショップでも手に入る「すり鉢とすりこぎ」を使うのが手軽ですが、毎日となると少し大変かもしれません。おすすめは、手動の「コーヒーミル(スパイスミル)」や「ペッパーミル」です。これらを使って、ガリガリと少し粗めに挽いてあげると、ちょうどよい粒感になります。
電動ミルを使う場合は、一瞬で粉末になってしまわないよう注意が必要です。粉になりすぎると、むせたり、食べた気がしなくて満足感が減ったりします。「XSサイズくらいの粒」を目指して、調整してみてください。この「ひと手間」が、愛鳥の「いつものご飯だ!」という安心感に繋がります。
粉砕のコツ
まとめて砕いて保存容器に入れておくと便利ですが、断面が増える分、酸化しやすくなります。できれば数日分ずつ、こまめに砕いてあげるのが理想的です。
成分が同じなので偏食の鳥でも安心

なぜSサイズを砕くのが良いのか。その最大の理由は、メーカーが公表している通り「サイズが違っても味と栄養価は同一である」という点に尽きます。
鳥たちは非常に味覚と視覚に敏感です。少しでも味が変わると「毒かもしれない」と疑って食べません。しかし、Sサイズであれば原料も、使われているフルーツフレーバーも、栄養バランスもXSと全く同じです。砕くことで、ペレットの中身の白っぽい部分(コーンや小麦の層)が露出して、見た目の色が少し白っぽく薄くなることはありますが、口に入れた瞬間の味と鼻に抜ける匂いは、彼らが慣れ親しんだ「あの味」そのものです。
これなら、極度の偏食家さんでも「ん?ちょっと形が不揃いだけど…食べてみたら、いつもの美味しいやつだ!」と気づいて、スムーズに食べてくれる可能性が非常に高いのです。実際にこの方法で乗り切っている飼い主さんは多く、最も失敗の少ない方法と言えるでしょう。
(出典:ZuPreem公式サイト(英語))
ラウディブッシュなど他社への移行

「毎回砕くのは大変だし、粉が舞うのが嫌…」という方や、これを機に「ズプリーム一本槍」のリスクを回避して他のメーカーも試してみたいという方には、粒のサイズが小さく、嗜好性が高い他社製品への乗り換えも検討しましょう。いくつかの有力候補を詳しく解説します。
ラウディブッシュ「ニブルズ(Nibles)」
円柱状の極小ペレットで、別名「フレーク」とも呼ばれます。フルーツの甘い香りはしませんが、独特のサクサクとした食感があり、意外と食いつきが良いと評判です。サイズがXSに非常に近く、フィンチ類でも無理なく食べられます。栄養バランスも優れており、獣医師からの推奨も多いブランドです。
マズリ(Mazuri)「スモールバードメンテナンス」
動物園や水族館などでも採用されている、信頼と実績のブランドです。粒のサイズが不揃いなのが特徴ですが、小型鳥でも食べやすいサイズ感のものが多いです。嗜好性も悪くありませんが、時々日本国内での流通が不安定になり、欠品することがあるのが玉に瑕かもしれません。
ズプリーム「ナチュラル XS/S」
同じズプリームですが、こちらは着色料やフルーツフレーバーを使っていない「茶色い」タイプです。健康面やフンの色(着色料で染まらない)を考えればこちらの方がベストなのですが、フルーツブレンド好きの子にとっては「味が違いすぎる」「見た目が地味すぎる」ため、切り替えの難易度は「高」レベルです。「同じズプリームだから食べるだろう」と思って買うと、痛い目を見ることがあるので注意が必要です。
| 製品名 | 粒サイズ | 味・香り | 移行難易度 |
|---|---|---|---|
| ZuPreem フルーツブレンド S (要粉砕) | 調整可能 | XSと同一(フルーツ) | 低(推奨) |
| Roudybush ニブルズ | 極小円柱 | 穀物臭 | 中 |
| Mazuri スモールバード | 不揃い小粒 | 独特の穀物臭 | 中 |
| ZuPreem ナチュラル XS/S | 極小/小粒 | 野菜・穀物 | 高 |
切り替えの鉄則:焦りは禁物
どのペレットに変える場合でも、いきなり100%切り替えるのはNGです。最初の1週間は「従来のフード9割+新フード1割」から始め、毎日体重を測りながら、1ヶ月くらいかけてゆっくりと新しいフードの割合を増やしていきましょう。鳥さんが気づかないくらい「こっそりと」混ぜていくのがコツです。
ズプリームフルーツブレンドXS製造中止のまとめ

今回の「ズプリーム フルーツブレンド XS」製造中止騒動は、私たち飼い主にとって本当に頭の痛い、そして心臓に悪い問題でした。しかし、これを単なる悲劇として終わらせず、愛鳥の食事を見直す良いきっかけ(ターニングポイント)だったと捉え直してみませんか?
一つの特定の商品だけに依存していると、今回のようにメーカーの事情や輸入トラブルで供給が止まった時、私たちも愛鳥もパニックに陥ってしまいます。今回の教訓を活かし、今後は「Sサイズを砕いて与える」という即効性のある対策で急場をしのぎつつ、少しずつ他メーカーのペレットも混ぜて慣れさせていきましょう。
最終的には、「これじゃなきゃダメ」から「これもあれも食べられる」という「フード・ダイバーシティ(食の多様性)」のある状態を目指していくのが、愛鳥の将来のリスク管理に繋がります。変化に対応するのは大変なエネルギーが必要ですが、大切な家族である愛鳥の健康を守れるのは、飼い主であるあなただけです。一緒にこの局面を乗り越えていきましょう!