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運命のパートナー「クルマサカオウム」へようこそ
クルマサカオウムとの生活に興味を持ったあなたへ、まずは心からの敬意を表します。
あなたはこれから、愛鳥家の誰もが一度は憧れる「世界で最も美しいオウム」と、人生を共にするという壮大な夢を描いているのですから。
彼らの魅力を一言で表すなら、間違いなくこの言葉に尽きます。
世界一美しいオウム。
冠羽に秘めた「夕日のグラデーション」と、
孤高のプライド。
薄桃色の体色と、興奮した時に広げる冠羽(かんう)の赤と黄色のコントラストは、まさに芸術品。英語では「Major Mitchell's Cockatoo」と呼ばれ、その美しさは世界中のコレクターを魅了してやみません。
しかし、その美しさの裏には、他の白色オウムのような「ベタベタの甘えん坊」とは違う、繊細で誇り高い性格があります。
この記事では、研究員nanamiが科学的なデータと実際の飼育経験に基づいた愛の視点で、クルマサカオウムをお迎えするために必要な「性格の真実」「リアルなお金の話」「絶対に失敗しない準備」のすべてを、どこよりも詳しく徹底解説します。
「可愛い!」という直感はとても大切ですが、その感情だけで突っ走るのではなく、この子を一生守り抜くための知識という武器を、この記事で手に入れてくださいね。
【重要】クルマサカオウムの基本データ
まずは、「本当にうちの環境で飼えるかな?」という不安を、客観的な数値とデータで解消していきましょう。
クルマサカオウムは、中型〜大型に分類されるオウムです。
特に覚悟が必要なのは「寿命の長さ」と「脂粉(しふん)」です。彼らは非常に長寿で、40年から70年生きることもあります。親子二代、あるいは三代で受け継ぐ覚悟が必要です。また、全身から出る白い粉(パウダー)は非常に多いため、アレルギー対策は必須事項です。
- 💖 推しポイント(五感)
匂い:甘いおしろいや、高級なベビーパウダーのような上品な香り
触感:シルクのようなきめ細かい羽毛と、筋肉質なボディの弾力 - ✨ 性格の傾向
繊細、プライドが高い、ツンデレ、特定の人に懐く(オンリーワン)。
特に「マイペース・賢さ」な一面が目立ちます。 - 🗣️ 鳴き声・おしゃべり
鳴き声Lv.4 / おしゃべりLv.2
基本スペック表
| 体長 / 体重 | 約35〜40cm / 350〜450g |
|---|---|
| 平均寿命 | 約40〜70年 (超長寿。孫の代まで続くパートナー) |
| 原産国 | オーストラリア(乾燥地帯・半乾燥地帯) |
鳴き声と防音対策について
クルマサカオウムの鳴き声レベルは「4」です。タイハクオウムなどの大型オウムほど頻繁には叫びませんが、一度スイッチが入った時の呼び鳴きは「キャーー!!」という金属的で甲高い絶叫です。
これは遠くまで響く周波数なので、集合住宅での飼育は防音対策(アクリルケースや防音室)が必須となります。
また、おしゃべりはあまり期待できません。「おはよう」程度は覚えることもありますが、基本的には言葉よりも、知的なコミュニケーションや信頼関係を楽しむ鳥だと思ってください。
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クルマサカオウムは、その美しさと繁殖の難しさから、オウム界でも屈指の高額種です。
「高級車が買える値段」と言われることもありますが、初期費用だけでなく、長い寿命を支えるためのランニングコストも考慮する必要があります。
とりラボ独自のリアルな市場価格調査に基づいたシミュレーションを確認しておきましょう。
1. 生体価格の目安
約 1,200,000円〜2,000,000円
流通量が極めて少なく、価格は高騰傾向にあります。
一般的に120万円〜200万円前後で取引されることが多く、良くなれた個体や若鳥はさらに高額になります。ペットショップで見かけることは稀で、専門店のウェイティングリスト(予約)に登録して数年待つことも珍しくありません。
2. 飼育用品の初期費用(目安)
| コース名 | 目安金額 | 内訳イメージ |
|---|---|---|
| ① 必須コース | 約 50,000円〜 |
大型オウム用の頑丈なセットが必要です。 ・オウム用ケージ(HOEI 465オウム等):25,000円〜 ・保温器具(強化版):10,000円〜 ・ペレット・シード:5,000円 ・止まり木・おもちゃ・キャリー:10,000円〜 |
| ② 完璧コース | 約 120,000円〜 |
防音と脂粉対策を完備したセットです。 ・必須コース一式:50,000円 ・アクリルケース(特大):50,000円〜 ・高性能空気清浄機:20,000円〜 |
【重要】電気代と医療費も忘れずに
クルマサカオウムは非常に長寿なため、「自分の死後」のことも考える必要があります。信託サービスの利用や、親族への引継ぎなど、法的な準備も視野に入れるべきです。
また、体が大きいため医療費も高額になりがちです。ペット保険への加入や、専用の医療費貯金をしておくことは、飼い主としての最低限の責任と言えるでしょう。
クルマサカオウムをお迎えするなら「これだけは揃えて!」
クルマサカオウムは「脂粉」と「繊細さ」への対策が鍵となります。
美しさを保つため、そして彼らの繊細な心を守るために、環境づくりには妥協しないでください。
① 推奨ケージ:HOEI 465オウム(または915オウム)
くちばしの力が強いため、頑丈なケージが必要です。
また、冠羽を広げたり、羽ばたいたりするスペースを確保するために、できるだけ広いケージ(推奨は「HOEI 465オウムステンレス」以上)を選んでください。狭いケージはストレスとなり、毛引き症の原因になります。
② クルマサカオウム専用の必須アイテム:空気清浄機、ローファットペレット
1. 強力な空気清浄機(脂粉対策)
クルマサカオウムは、白色オウム特有の「脂粉」を大量に出します。これは健康な証拠ですが、部屋中が白くなるレベルです。
飼い主さんの健康(オウム病やアレルギー予防)のためにも、高性能な空気清浄機をケージ横に常時稼働させることを強くおすすめします。
2. ローファット(低脂肪)ペレット
オーストラリアの乾燥地帯出身の彼らは、粗食に耐える体質を持っており、非常に太りやすいです。
脂肪種や脂肪肝を防ぐため、主食は必ず「ローファット(低脂肪)」タイプのペレットを選びましょう。
③ ごはんの選び方
前述の通り、肥満対策が重要です。
ヒマワリの種などの脂質の高いシードはおやつ程度に留め、「ラウディブッシュ ローファット」や「ズプリーム ナチュラル」などを主食にしてください。
また、彼らはグルメで偏食しやすい傾向があります。幼鳥の頃から色々な野菜やペレットに慣れさせておくことが、健康長寿の秘訣です。
まとめ:クルマサカオウムとの暮らしは毎日が宝物
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
クルマサカオウムの「高額な費用」や「脂粉の多さ」など、飼育のハードルが高い部分もお伝えしましたが、それ以上に彼らとの生活は、この世のものとは思えない美しさと感動に満ちています。
夕日に染まる冠羽を広げた瞬間の神々しさ、信頼した相手にだけ見せる甘えた表情、そして高貴な香り。
彼らはペットではなく、あなたの人生を共に歩む「誇り高き伴侶」です。
もしあなたが、一生をかけて守り抜く覚悟と、深い愛情を持っているなら、クルマサカオウムは運命の相手となるでしょう。ぜひ、その奇跡のような美しさを、ご自身の目で確かめてみてくださいね。
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