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【後悔しないために】コザクラインコは飼わないほうがいい?飼う前に知るべき性格や寿命の真実

【後悔しないために】コザクラインコは飼わないほうがいい?飼う前に知るべき性格や寿命の真実

ラブバードという愛称で親しまれ、その情熱的な愛情表現で多くの人を魅了するコザクラインコですが、お迎えを検討するために検索をかけると「後悔」というネガティブな言葉が表示されて不安になったことはありませんか。実際に飼い主さんの声をリサーチしてみると、想像以上にうるさい鳴き声や流血沙汰になるほどの噛み癖に悩み、中には「性格が悪い」「なつかない」と感じてしまうケースもあるようです。

また、パートナーへの執着が強すぎて毎日の放鳥が疲れるといった心理的な負担や、生涯でかかる費用、そして長生きゆえの寿命の問題など、現実的な課題も少なくありません。私がこれまでの経験やリサーチで痛感したのは、良い面だけでなくリスクもしっかり把握しておくことが、お互いの幸せのために不可欠だということです。

この記事では、コザクラインコとの生活で直面する可能性のある「厳しい現実」を包み隠さずお伝えします。しかし、それは決して飼育を諦めさせるためではありません。あらかじめリスクを知り、適切な対策と心構えを持つことで、後悔のない素晴らしいパートナーシップを築いてほしいと願っているからです。

記事のポイント

  1. コザクラインコ特有の激しい性格と噛み癖の実態
  2. 集合住宅では対策必須となる鳴き声の騒音レベル
  3. 生涯にかかる飼育費用と医療費のリアルな目安
  4. 20年先まで見据えたライフプランと覚悟の重要性

コザクラインコを飼って後悔する性格や行動の問題

「ラブバード」という名前からは、常に仲睦まじく穏やかなインコを想像しがちですが、実際にはその愛情深さゆえに激しい一面を持っています。彼らの行動原理は、パートナー(飼い主)を守り、独占し、愛することに特化しています。その情熱が行き過ぎた結果、人間社会のルールと摩擦を起こし、飼い主さんが疲弊してしまうケースが後を絶ちません。

ここでは、多くの飼い主さんが直面し、時には「後悔」を感じてしまう原因となる具体的な行動や性格のトラブルについて、その背景にある本能や心理を含めて詳しく解説していきます。

凶暴で噛み癖が治らない悩み

凶暴で噛み癖が治らない悩み

コザクラインコをお迎えして最初に直面する大きな壁、そして多くの飼い主さんが涙する原因となるのが、その強力な「噛む力」です。「小型だから噛まれても痛くないだろう」と高を括っていると、痛い目を見るどころか、病院で縫合が必要になるほどの大怪我を負うことさえあります。

体は小さくても中型インコに分類される彼らの嘴は、自然界で非常に硬い種子の殻を割ったり、木の皮を剥いだりするために強靭に進化しています。その咬合力は凄まじく、本気で噛まれれば人間の皮膚など紙のように簡単に貫通してしまいます。特に、嘴の先端は鋭利なフック状になっており、肉を「挟んでひねる」ような噛み方をするため、傷口が抉られやすく、激痛を伴います。

特に発情期や縄張り意識が高まっている時は、「空飛ぶブルドッグ」と海外で例えられるほど攻撃的になることがあります。ケージの中に手を入れた瞬間や、お気に入りの場所(棚の隙間など)に近づいただけで、ロケットのように飛んできて顔や首筋に噛み付くこともあります。指を噛まれて流血するのは日常茶飯事で、場合によっては耳たぶや唇などの柔らかい部分を狙われることもあり、大怪我につながるリスクもゼロではありません。

さらに厄介なのが、この噛み癖がなかなか治らないという点です。多くの飼い主さんが解決策を求めてネットを彷徨いますが、特効薬のような解決策は見つかりません。なぜなら、彼らにとって噛むことは「悪意」ではなく、縄張りを守るための「正義」や、退屈を紛らわすための「遊び」、あるいは不快なものを排除するための「意思表示」だからです。

凶暴で噛み癖が治らない悩み

注意点:誤ったしつけは逆効果
犬や猫のように「ダメ!」と大声で叱ったり、嘴を指で弾くなどの体罰を与えたりするのは絶対にやめましょう。鳥の聴覚や視覚にとって、飼い主が大声を出すことは「興奮している(喜んでいる)」とポジティブに勘違いされ、噛む頻度が増える原因になります。
また、体罰は「飼い主=怖い捕食者」という認識を植え付け、信頼関係を一瞬で崩壊させます。結果として、恐怖から身を守るための防衛的な攻撃(恐怖性攻撃行動)が激化し、手がつけられない状態に陥る悪循環を生んでしまいます。

多くの飼い主さんが「いつまで経っても噛み癖が治らない」と悩みますが、これは彼らの本能的な行動である場合が多く、完全にゼロにすることは難しいのが現実です。噛まれた時に低い声で短く「ダメ」と伝え、すぐにケージに戻す(タイムアウト法)などの地道なトレーニングは有効ですが、即効性はありません。「噛まれても愛せるか」「流血してもこの子を守れるか」という覚悟が、お迎えの前に厳しく問われるポイントだと言えるでしょう。

うるさい呼び鳴きと防音の難しさ

うるさい呼び鳴きと防音の難しさ

集合住宅でコザクラインコを飼育する場合、最も深刻な問題となり得るのが「鳴き声」です。ペットショップのガラスケース越しでは可愛らしい声に聞こえるかもしれませんが、自宅という閉鎖空間で聞く本気の鳴き声は、想像を絶する破壊力を持っています。

彼らの鳴き声は、オカメインコのようなメロディアスな囀り(さえずり)とは全く異なります。「キー!」「ピッ!」「ギャギャギャ!」という、金属的で鋭く、脳に直接突き刺さるような単発音が特徴です。これは「不快音」として人間の耳に届きやすく、長時間聞き続けると精神的なストレスを感じる人も少なくありません。

野生下では、視界の悪い広大な森林やサバンナの中で、群れの仲間やパートナーと位置を確認し合う必要があります。そのため、彼らの声は遠くまで届く非常に高い周波数(高音)で、音圧レベルは至近距離で計測すると90〜100デシベルに達することもあります。これは、地下鉄の構内の騒音や、すぐ側で鳴る防犯ブザー、あるいはチェーンソーの稼働音に匹敵する大きさです。

特に問題となるのが「呼び鳴き(コンタクトコール)」です。コザクラインコはパートナー(飼い主)への依存度が高いため、飼い主がトイレや別の部屋に移動して姿が見えなくなると、「どこにいるの!」「一人にしないで!」と全力で呼び続けます。この呼び鳴きは、飼い主が戻ってくるまで延々と続くことがあり、朝の早い時間帯や夜間に発生すると、近隣住民にとっては「騒音公害」以外の何物でもありません。

日本の一般的な木造や軽量鉄骨のアパートでは、この高音域の鳴き声は壁やドアを容易に透過します。窓を閉め切っていてもサッシの隙間から音が漏れ、隣の部屋や廊下に響き渡ります。「ペット可」の物件であっても、「騒音トラブルを起こして良い」わけではありません。実際に、インコの鳴き声が原因で苦情が入り、泣く泣く手放したり、引っ越しを余儀なくされたりするケースは後を絶ちません。

防音対策の限界とコスト
多くの飼い主さんが最初に試す「ケージに毛布を掛ける」「厚手の遮光カーテンにする」といった対策は、残念ながらほとんど防音効果が見込めません。高音域を遮断するには、質量のある壁で密閉する必要があります。
効果を実感できるレベルの対策としては、厚さ5mm以上のオーダーメイドのアクリルケース(2万〜5万円)の導入が必須です。さらに完璧を目指すなら、数十万円する本格的な防音室(「だんぼっち」や楽器用防音ブースなど)の設置が必要となり、物理的にも経済的にも非常に大きな負担となります。このコストを惜しむと、人間側の生活の質(QOL)が著しく低下することを覚悟しなければなりません。

性格が悪いと誤解される理由

性格が悪いと誤解される理由

インターネット上の掲示板やSNSで、「コザクラインコは性格が悪い」「気性が荒い」という意見を目にすることがあります。あれほど愛らしい見た目の鳥が、なぜそのように言われてしまうのでしょうか。これには、コザクラインコの最大の特徴である「ペアボンド(対結合)」という習性が強く影響しています。

コザクラインコは、群れの中で特定のたった一羽のパートナーを見つけると、その相手に対して海よりも深い愛情を注ぎ、生涯を共にします。しかし、この強い愛情は「排他性」と表裏一体です。彼らにとって世界は「愛するパートナー」と「それ以外の敵」の二つに分類されると言っても過言ではありません。

飼育下において、この習性は家族間のトラブルとして顕在化します。例えば、家族の中で「お母さん」をパートナーと認定した場合、そのお母さんに近づいてくる「お父さん」や「子供」、あるいは他のペットを「愛するパートナーを奪おうとするライバル」や「邪魔な侵入者」とみなし、容赦なく攻撃を仕掛けることがあります。

お母さんの肩に乗っている時はうっとりしているのに、お父さんが手を伸ばした瞬間に鬼のような形相で噛み付く。これは人間側から見れば「可愛がっているのに恩を仇で返す」「人によって態度を変える性格の悪い鳥」と映るでしょう。しかし、鳥の視点に立てば、これは愛を守るための正当な防衛行動であり、彼らなりの「誠実さ」の現れなのです。

また、多頭飼育をする際にもこの性格が災いすることがあります。新しいインコを迎えた場合、先住のコザクラインコが嫉妬し、新入りの鳥を激しく攻撃して殺傷してしまう事故も起きています。「ラブバードだから仲良くできるはず」というのは幻想であり、相性が合わない個体同士を同じ放鳥スペースに出すことは、流血の惨事を招くリスクがあります。

「家族みんなで仲良くテーブルを囲み、インコも一緒に団欒する」というディズニー映画のような光景を夢見てお迎えすると、この激しい好みの偏りと攻撃性にショックを受け、「こんなはずじゃなかった」と後悔することになりかねません。彼らの愛情は、美しくも鋭い刃のような側面を持っていることを理解しておく必要があります。

なつかない場合の対処法

「ラブバードという名前だから、最初からベタ慣れで甘えてくるはず」。そんな期待を胸にお迎えしたものの、「全く手乗りにさせてもらえない」「近づくと逃げ惑う」という現実に直面し、失望してしまう飼い主さんもいます。「なつかない」という悩みは、飼育放棄につながる要因の一つですが、これには個体差や過去の経験、そして環境が複雑に関係しています。

特に、ペットショップで成鳥(大人)になってから迎えた個体や、人の手で給餌されてこなかった「荒鳥(あらどり)」の場合、人間を「巨大な捕食者」として認識しています。彼らにとって人間の手は、自分を捕まえて食べるかもしれない恐ろしい物体です。そのような状態で無理に触ろうとすれば、恐怖心はさらに強まり、関係修復は困難になります。

また、先述したように「家族の誰か一人には懐いているが、自分には懐かない」というケースも多々あります。自分がお世話をしているのに、たまにしか顔を見せない家族の方に懐いてしまうこともあり、これは飼い主としての自信を喪失させる原因になります。しかし、これは鳥の好み(声のトーンや動作の速さなど)によるものであり、あなたの愛情が足りないわけではありません。

焦らず距離を縮めるポイント

  • 絶対に追いかけない:ケージの中で逃げ回る鳥を無理に手で掴む行為は、信頼関係を築く上で最悪の行動です。掃除や移動の際も、極力怖がらせない工夫が必要です。
  • 「良い人」作戦:ケージ越しに大好物(ヒマワリの種など)を指でつまんで渡し、「この手が来ると美味しいものがもらえる」というポジティブな記憶を上書きしていきます(シェイピング法)。
  • 期待値を下げる:「手乗りにならなくても、元気にさえずっている姿を見られればそれで幸せ」という気持ちで、接触を伴わない「観賞飼育」に切り替える柔軟さを持つことも大切です。

なつかないことを「失敗」と捉えず、その子の個性として受け入れる姿勢が、お互いのストレスを減らす近道です。コザクラインコは10年以上生きます。焦らず数年単位でゆっくりと距離を縮めていく、それくらいの心の余裕が求められます。

放鳥が疲れるほどしつこい愛

放鳥が疲れるほどしつこい愛

なつかない悩みとは対照的に、なつきすぎた場合もまた、別の種類の「深刻な後悔」が生まれることがあります。コザクラインコの飼い主さんの中には、「鳥の愛が重すぎる」という贅沢かつ切実な悩みを抱えている人が少なくありません。

コザクラインコの愛情は非常に濃度が高く、独占欲が強いのが特徴です。放鳥中は片時も飼い主から離れようとせず、肩や頭に張り付いたまま過ごします。トイレに行こうとすればドアの前まで飛んできて鳴き叫び、別の部屋に行こうものならパニックに近い状態で呼び鳴きをします。これを「可愛い」と感じられるうちは良いのですが、毎日となると話は別です。

例えば、仕事から帰って疲れている時や、体調が悪くて横になりたい時でも、彼らは全力の「構ってアピール」をしてきます。スマートフォンを操作していれば、「こっちを見ろ!」と言わんばかりに嫉妬して画面を噛んだり、指を攻撃したりします。読書をしていればページを齧り取り、テレビを見ていれば視界を遮るように顔の前に止まります。

彼らは高い知能を持っているため、飼い主が自分を見ていないことを敏感に察知します。無視されると強いストレスを感じ、自分の羽を抜く「毛引き」や皮膚を噛む「自咬」といった自傷行為に走ることもあります。こうなると、飼い主は「自分が構ってあげられないせいで病気になった」という罪悪感に苛まれ、無理をしてでも放鳥時間を確保しようとします。

このように、「終わりのない要求」に飼い主自身が精神的に消耗してしまうことが、飼育放棄や「飼わなければよかった」という後悔につながる隠れた要因となっているのです。愛されることは幸せなことですが、その愛に応え続けるには、飼い主自身の強靭なメンタルと体力が不可欠です。

コザクラインコで後悔しないための費用と寿命

「インコは犬や猫に比べて安く飼える」と思っているなら、その認識は今すぐ改めた方が良いかもしれません。確かに生体価格こそ数千円〜数万円と手頃ですが、実際に適切な環境で飼育を続ける中でかかる費用や、長い寿命に伴う責任の重さは、小型犬や猫と何ら変わりません。むしろ、エキゾチックアニマル特有の医療事情など、インコならではの金銭的リスクも存在します。

飼い方でかかる初期費用と維持費

コザクラインコで後悔しないための費用と寿命

まず、お迎え時にかかる初期費用について具体的に見ていきましょう。生体代金に加え、生活の基盤となるケージ、止まり木、餌入れなどの基本セットが必要です。さらに、熱帯原産の彼らにとって日本の冬は過酷であるため、高性能なペットヒーターと、温度を一定に保つためのサーモスタットは生命維持装置として必須です。これらを揃えると、初期投資として最低でも3万〜5万円程度は必要になります。

さらに、前述した「防音対策」や「保温効率」を高めるためにアクリルケースを購入する場合は、追加で2万〜5万円の出費を覚悟しなければなりません。つまり、快適な住環境を整えるだけで、生体価格の倍以上の費用がかかることも珍しくないのです。

ランニングコストとしては、毎月の主食(栄養バランスの取れたペレット推奨)、副食(シードやおやつ)、敷材、齧って壊すためのおもちゃ代などで、月額2,000円〜4,000円程度かかります。これだけ見ると「お小遣いの範囲内」と感じるかもしれませんが、ここに隠れたコストである「光熱費」が重くのしかかります。

コザクラインコの適温は20℃〜28℃程度です。特に最初の冬や老鳥の場合は、常に25℃以上をキープする必要があります。そのため、冬場は24時間エアコンとペットヒーターがフル稼働し、夏場も熱中症対策でエアコンをつけっぱなしにする生活になります。お住まいの地域や住宅性能にもよりますが、年間の電気代は、飼育していない家庭と比較して数万円単位で跳ね上がることを想定しておきましょう。

想定外の治療費と病気のリスク

想定外の治療費と病気のリスク

最も家計を圧迫し、飼い主を悩ませるのが、突発的に発生する「医療費」です。犬や猫であれば動物病院は近所にいくつもありますが、鳥を(おまけ程度ではなく)専門的に診られる獣医師は非常に限られています。専門病院への通院のために、往復数時間の移動やタクシー利用が必要になることも珍しくありません。

また、ペットには公的な健康保険がないため、治療費は全額自己負担(自由診療)となります。鳥の医療費は決して安くありません。例えば、ちょっとした食欲不振や風邪の症状で通院し、糞便検査、その場での処置、薬をもらうだけでも、1回あたり5,000円〜1万円以上の請求が来ることはざらにあります。

もし入院が必要になったり、手術を行ったりすることになれば、費用は桁違いになります。入院費は1日あたり数千円〜1万円程度かかり、1週間の入院で10万円近くになることもあります。

特にメスの「卵詰まり(卵秘)」は命に関わる緊急事態です。
カルシウム不足や過発情により卵が体内で詰まってしまうと、直ちに処置をしないと圧迫死してしまいます。マッサージなどで排出できれば良いのですが、緊急の開腹手術が必要になることもあり、その場合の手術費用は数万〜十数万円に達します。しかも、小型鳥類の開腹手術は麻酔のリスクが極めて高く、高額な費用を払っても助からない可能性があるという、精神的にも金銭的にも過酷な決断を迫られます。

毛引き症などの精神的疾患

コザクラインコは非常に繊細で知能が高いため、体の病気だけでなく、心の病気にもかかりやすい鳥種です。その代表例が、ストレスが原因で自分の羽をむしり取ってしまう「毛引き症」や、自分の皮膚や肉まで噛み破ってしまう「自咬症」です。

退屈、運動不足、発情のストレス、環境の変化、飼い主との関係性など、原因は多岐にわたります。一度この癖がついてしまうと、脳内麻薬(エンドルフィン)が分泌されることで習慣化し、完治させることが非常に難しくなります。血だらけになっても自分の体を齧り続ける姿を見るのは、飼い主にとって耐え難い苦痛です。

治療のためには、傷口を保護するための「エリザベスカラー」を装着する必要がありますが、これは鳥にとって大きなストレスとなり、さらに症状を悪化させるリスクもあります。投薬治療(向精神薬など)や環境改善、行動療法などを組み合わせて根気強く対応する必要がありますが、治療期間は数ヶ月から数年、場合によっては生涯続くこともあります。

以下は、あるペット保険会社の支払い事例などを参考にした、毛引き症治療にかかる費用のシミュレーションです(あくまで一例であり、病院や症状により大きく異なります)。

治療フェーズ内容費用目安
初期診断血液検査、レントゲン、糞便検査など15,000円〜30,000円
通院治療(月2回)投薬、経過観察、カラー調整月額 10,000円〜20,000円
長期管理(年間)定期通院、処方食、環境改善グッズ年額 100,000円〜200,000円

「病気になったら病院へ連れて行く」のは飼い主として当たり前の責任ですが、その高額な費用をいつでも捻出できる経済的余力があるか、あるいは月額2,000円〜3,000円程度のペット保険へ加入してリスクヘッジができるかを、お迎え前に真剣に検討する必要があります。

寿命が長くライフプランに影響

小型の鳥だから数年で寿命が来る、と思っていませんか?ハムスターのような小動物と同じ感覚でいると、その寿命の長さに驚愕することになります。コザクラインコの平均寿命は10年〜15年と言われていますが、栄養バランスの良いペレットの普及や獣医療の進歩により、近年では20年以上生きることも珍しくありません。ギネス記録等では20代後半まで生きた例もあります。

20年という歳月は、あなたの人生を大きく変えるのに十分な長さです。もし今あなたが20代の独身だとしたら、20年後には40代になっています。その間、就職、結婚、出産、マイホーム購入、転勤、あるいは親の介護など、様々なライフイベントが発生するでしょう。

ここで多くの「後悔」や「飼育放棄」が生まれます。

  • 結婚したパートナーが重度の鳥アレルギーだったらどうしますか?
  • 生まれた赤ちゃんに鳥が嫉妬して攻撃し、共存が不可能になったら?
  • 転勤でペット不可の社宅やアパートに入らなければならなくなったら?
  • あなた自身が入院したり、万が一のことがあった場合、誰が鳥の世話を引き継ぎますか?

コザクラインコは環境の変化に弱く、飼い主が変わることに極度のストレスを感じる生き物です。手放されたコザクラインコは、心の傷から毛引き症になったり、食欲をなくして衰弱したりすることがあります。彼らの命を守る責任は、法律的にも道義的にも飼い主にあります。

環境省も、動物を飼う前の心構えとして「終生飼養(死ぬまで飼い続けること)」の重要性を強く訴えています。20年後の自分の姿と重ね合わせ、自分の人生設計が変わっても、この小さな命を最優先事項の一つとして守り抜けるか。そのシビアなシミュレーションができて初めて、コザクラインコを迎える資格があると言えるでしょう。
(出典:環境省自然環境局『動物の愛護と適切な管理_飼い主の責任』)

コザクラインコの飼育で後悔しないために

ここまで、コザクラインコ飼育の厳しい現実やリスクについて、あえてネガティブな側面を強調してお伝えしてきました。これらを読んで「怖い」「無理かもしれない」と感じたなら、それは正常な反応であり、むしろ素晴らしい「気付き」です。最も不幸なのは、何も知らずに迎えてしまい、「こんなはずじゃなかった」と人間も鳥も苦しむことだからです。

しかし、これらすべての課題を理解した上で、それでもなお「コザクラインコと暮らしたい」と強く思えるのであれば、あなたはきっと素晴らしい飼い主になれる素質があります。「思ったよりうるさいけれど、防音ケースがあるから大丈夫」「噛まれるのは痛いけれど、それ以上に信頼関係を築けている」と、課題に対して対策と覚悟を持っていれば、コザクラインコはあなたの人生において、かけがえのない最高のパートナーになります。

最終チェックリスト:覚悟の確認

  • 騒音受容:工事現場並みの呼び鳴きが毎日発生しても、近隣トラブルにならない環境、または防音対策への投資が可能ですか?
  • 疼痛耐性:指から流血するほど強く噛まれても、決して叩かず、怒鳴らず、愛し続けることができますか?
  • 経済的余力:突発的に10万円の医療費が発生しても家計が破綻しませんか?あるいは保険に入れますか?
  • 長期的コミットメント:今後20年間、結婚や引っ越しなどのライフイベントがあっても、鳥を手放さず守り抜けますか?
  • 時間の確保:毎日最低1時間以上の放鳥(スキンシップ)と、徹底した掃除の時間を確保し続けられますか?

もし、これら全てに自信を持って「YES」と答えられるなら、どうぞコザクラインコをお迎えしてください。その先には、大変さを補って余りあるほどの、濃厚で情熱的な愛の日々が待っています。一時の感情だけでなく、長い目で見た責任ある決断ができることを心から願っています。

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nanami
R&D Researcher
この記事を書いた人

nanami

現役のメーカー研究開発職(R&D)としてデータ分析に従事する傍ら、愛鳥のコザクラインコ「ずんだ」と暮らす。科学的根拠に基づいた情報発信で、飼い主の不安を解消します。

#データ分析 #愛鳥家 #ずんだの相棒

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