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運命のパートナー「ヨウム」へようこそ
ヨウムとの生活に興味を持ったあなたへ、まずは心からの敬意を表します。
あなたはこれから、ペットという枠を超えた、「人間の5歳児並みの知能」を持つ知的生命体との、半世紀にも及ぶ共同生活を始めるかもしれないからです。
彼らの魅力を一言で表すなら、間違いなくこの言葉に尽きます。
5歳児の知能を持つ、
哲学する鳥。
言葉を理解し会話する、
究極の知的パートナー。
ヨウム(African Grey Parrot)は、鳥類最高峰の知能を持つことで知られています。単に言葉を真似するだけでなく、TPOに合わせて「会話」を成立させる能力は、飼い主に衝撃と感動を与え続けています。
しかし、その知能の高さゆえに、退屈や孤独に弱く、繊細で傷つきやすい一面も持っています。
この記事では、研究員nanamiが科学的なデータと実際の飼育経験に基づいた愛の視点で、ヨウムをお迎えするために必要な「性格の真実」「リアルなお金の話」「絶対に失敗しない準備」のすべてを、どこよりも詳しく徹底解説します。
これは「可愛い!」という直感だけで飼える鳥ではありません。一生を添い遂げる覚悟を決めるためのガイドとして、ぜひ最後まで読んでください。
【重要】ヨウムの基本データ
まずは、「本当にうちの環境で飼えるかな?」という不安を、客観的な数値とデータで解消していきましょう。
ヨウムは「大型インコ」に分類されるサイズ感です。
特に覚悟が必要なのは「寿命」です。平均で50年、長ければ60年以上生きることもあります。つまり、30代でお迎えしたら、ほぼ確実に飼い主さんの方が先に寿命を迎える可能性があるのです。また、非常に「脂粉(パウダー)」が多いため、アレルギー対策も必須となります。
- 💖 推しポイント(五感)
匂い:おしろいやベビーパウダーのような、少し甘くて粉っぽい独特の香り
触感:ビロードのような重厚な質感と、筋肉の塊のようなずっしりとした重み - ✨ 性格の傾向
天才、繊細(毛引きしやすい)、人見知り、観察眼が鋭い。
特に「賢さ」な一面が目立ちます。 - 🗣️ 鳴き声・おしゃべり
鳴き声Lv.4 / おしゃべりLv.5
基本スペック表
| 体長 / 体重 | 約33cm / 400〜500g |
|---|---|
| 平均寿命 | 約40〜60年 (人間とほぼ同じ人生を歩む) |
| 原産国 | アフリカ西海岸〜中央アフリカ |
鳴き声と防音対策について
ヨウムの鳴き声レベルは「4」ですが、これは「時々出す本気の叫び声」が相当うるさいことを意味します。
彼らはモノマネの天才なので、電話の呼び出し音、インターホン、サイレン、車のバック音など、生活音を完璧にコピーして大音量で再生します。「ピロリロリン♪」と電子音が一日中部屋に響き渡ることも覚悟してください。
また、賢さゆえに「人が嫌がること」を学習してしまうこともあります。呼び鳴きに応じすぎるとエスカレートするため、防音対策(アクリルケースや防音室)はほぼ必須と言えるでしょう。
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ヨウムは現在、ワシントン条約(CITES)の「附属書I(絶滅危惧種)」に分類されています。
これにより国際取引が厳しく規制され、価格が高騰しています。また、飼育には国への登録手続きが必要になるなど、金銭面でも手続き面でもハードルが高い鳥です。
とりラボ独自のリアルな市場価格調査に基づいたシミュレーションを確認しておきましょう。
1. 生体価格の目安
約 600,000円〜1,000,000円
かつては20万円前後でしたが、現在は60万円〜100万円以上が相場です。
国内で繁殖された個体(国内ブリード)しか流通しないため、常に出会いがあるわけではありません。信頼できる専門店やブリーダーで予約待ちをすることが一般的です。
2. 飼育用品の初期費用(目安)
| コース名 | 目安金額 | 内訳イメージ |
|---|---|---|
| ① 必須コース | 約 80,000円〜 |
大型インコ用の強固な設備が必要です。 ・大型ケージ(HOEI 465オウム等):30,000円〜 ・保温器具(強化版):10,000円〜 ・ペレット・シード:5,000円 ・止まり木・知育おもちゃ・キャリー:35,000円〜 |
| ② 完璧コース | 約 150,000円〜 |
防音と脂粉対策を完備したセットです。 ・必須コース一式:80,000円 ・アクリルケース(特大):50,000円〜 ・高性能空気清浄機:20,000円〜 |
【重要】電気代と医療費も忘れずに
ヨウムは熱帯地方原産のため、日本の冬は厳禁です。エアコンとペットヒーターを併用し、年間を通して快適な温度を維持する必要があります。
また、寿命が長いため、将来的な医療費(数十年分)も莫大です。「自分が先に死んでしまったらどうするか?」という信託や引き取り手の問題まで、お迎え前に真剣に考えておく必要があります。
ヨウムをお迎えするなら「これだけは揃えて!」
ヨウム飼育の鍵は「知能への挑戦」と「法律の遵守」です。
ただのカゴに入れておくだけでは、彼らは退屈で精神を病んでしまいます。また、法的な手続きも絶対に忘れてはいけません。
① 推奨ケージ:HOEI 465オウムステンレス(または特注ケージ)
ヨウムはくちばしの力が非常に強く、亜鉛メッキなどの塗装を剥がして中毒を起こす事故が後を絶ちません。
初期費用はかかりますが、絶対に「ステンレス製」の頑丈なケージを選んでください。サイズは、両翼を広げても余裕があり、中におもちゃをたくさん吊るせる広さ(HOEI 465オウム以上)が必要です。
② ヨウム専用の必須アイテム:登録票、フォージングトイ、空気清浄機
1. 国際希少野生動植物種登録票(必須)
ヨウムを購入・譲渡・移動する際には、必ず「登録票」が必要です。これがない個体の取引は違法です。お迎え時には必ず確認し、名義変更の手続きを行ってください。
2. フォージングトイ(知育玩具)
彼らの高い知能を満たすために、餌を隠して探させる「フォージング」が不可欠です。退屈は「毛引き症」などの自傷行為に直結します。パズルやおやつ探しゲームなど、毎日頭を使わせる工夫が必要です。
3. 高性能空気清浄機
ヨウムは「脂粉」という白い粉を大量に出します。これは部屋中を真っ白にするレベルで、飼い主さんが呼吸器疾患になるリスクもあります。ケージのすぐ横に高性能な空気清浄機を設置することは、お互いの健康のためにマストです。
③ ごはんの選び方
ヨウムはカルシウム不足(低カルシウム血症)になりやすい体質を持っています。
シードだけでは栄養が偏るため、総合栄養食である「ペレット」を主食(7割以上)にすることが強く推奨されています。
また、手で持って食べることが好きなので、少し大きめの粒のペレットや、ナッツ類(ご褒美として少量)を与えると喜びます。
まとめ:ヨウムとの暮らしは毎日が宝物
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
ヨウムの「飼育の難易度」や「責任の重さ」など、厳しい現実もお伝えしましたが、それ以上に彼らとの生活は、他の動物では得られない深い精神的な繋がりに満ちています。
「おはよう」と挨拶し合い、あなたの悩みを聞いて頷き、時には冗談を言って笑わせてくれる。
彼らはペットではなく、言葉の通じる「家族」であり「親友」です。
もしあなたが、一生をかけて向き合える魂のパートナーを探しているなら、ヨウムは間違いなく運命の相手です。ぜひ、その深い瞳の奥にある知性に触れてみてください。
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